Wallace Chan 宝飾展 -生命の共鳴-
ウォレス・チャン氏と元総理大臣鳩山由紀夫、幸夫人。
2月26日、東京の日本橋三越百貨店が、300年の歴史に再び輝かしい歴史の1ページを記した。この日、在日華人の陳建中氏が創立した株式会社黄山美術社の企画、中国駐日本国大使館文化部、中国友好芸術交流院、日本国際貿易促進協会、社団法人日中協会、『人民日報海外版日本月刊』の協賛により、世界的に著名な華人ジュエリーデザイナーのウォレス・チャンの『ウォレス・チャン宝飾展―生命の共鳴―』展のオープニングセレモニーが行われた。
ジュエリーは記憶であり、懐古であり、伝承であり、哲学・文化のキャリアであり、永遠の愛の象徴である。福建省で生まれ、香港で育ち、マカオで成功した華人宝飾デザイナーの巨匠ウォレス・チャン氏と、その中国ブランド『Wallace Chan』来日の知らせは、日本の各界に期待と興奮をもたらした。
元総理大臣鳩山由紀夫が開会式に駆けつけて祝辞を述べた。
会場には鳩山由紀夫元総理と幸子夫人も訪れ、鳩山氏は次のように挨拶した。「ウォレス・チャン先生の来日を心より歓迎致します。宝飾展の日本橋三越百貨店での開催を誠に嬉しく思います。偉大な芸術は政治を超えることができます。今、日中の政治的関係は深刻な状況にありますが、芸術によって両国の心の橋をつなぐことができると確信致します。今日この会場におられる来賓の皆さま方も、様々な困難を克服してこられました。皆さまも私と同じく、ウォレス・チャン先生の作品に心惹かれておられると思います。先ほど、先生はご自身の創造性は『童観』によるものだとおっしゃいました。すなわち、万物を子どもの好奇心の眼で抱擁するということであり、私も深く賛同致します。巨匠の作品を早く見たくて仕方がありません。大成功の宝飾展、誠におめでとうございます」。
黄山美術社社長陳建中が中国対外友好協会会長李小林からの祝電を読み上げる。
中国人民対外友好協会会長で中友国際芸術交流院院長の李小林氏からも、以下の祝辞が寄せられた。「文化芸術交流は、異なる国家、民族、政治文化の背景にある国民間の相互理解、友好協力において特別な働きをします。現在のような中日関係にあっては、文化芸術等の民間交流をより強化していく必要があります」。
中国駐日本大使夫人、友好交流処参事官汪婉から祝辞。
中国駐日本国大使夫人で友好交流処参事官の汪婉氏も会場を訪れ、「中日関係が非常に緊迫した状況下での、ウォレス・チャン先生の宝飾展の開催を、大使館を代表して歓迎申し上げます。また、各地からわざわざお越し下さった日本の友人、中国の友人の皆さま、このたびの宝飾展にご尽力下さった方々に感謝申し上げます。中国人として、先生の存在は誇りであり喜びであります。芸術・音楽に国境はありません。文化は国家関係の潤滑油です。このたびの宝飾展が、今の厳しい中日関係の潤滑油となり、両国国民の相互理解が深まることを願っています」と述べた。
中国駐日本国大使館の白剛公使参事官、呂小慶参事官、社法人日中協会の白西紳一郎理事長、日本国際貿易促進協会の笠井やく雄理事長、東京中国文化センターの石軍主任、中国国家旅游局(東京)の張西龍首席代表、香港経済貿易代表部の黄碧児首席代表、公益財団法人東京富士美術館の金子朗常務理事、森ビル株式会社の吉村明朗顧問、マカオクィーンズ・ジュエリーの楊新慧常務取締役らも会場を訪れ作品を鑑賞した。
ウォレス・チャン氏から来賓へご挨拶。
ウォレス・チャン氏は嬉しそうに語った。「世界の貴重な宝に感謝し、私の周りの志ある方々に感謝致します」。さらに、「作者とジュエリーの間には二つの関係が存在します。一つは物質的関係です。主に作者の工芸・技術に対する知識です。二つ目に精神的関係です。両者の情感と創意の交流です。宝石の表情は一目でわかります。しかし、それが体現している精神には果てしないものがあります。山も河も海も宝石の中に包含されています。それこそがジュエリーの価値なのです。私の作品にはひとつひとつに独自のストーリーなり、理念、哲学があります」と強調した。
三越百貨店常務執行役員中陽次から祝辞。
三越百貨店の中陽次常務執行役員は、次のように述べた。1673年に創立された三越百貨店が、本日、華人ジュエリーデザイナーの巨匠であるウォレス・チャン氏をお迎えできたことは、喜びに堪えません。1階展示場の『天女像』は、10年の歳月を費やし55年前に完成しました。おそらく日本国内最大級の美術作品でしょう。この展示会でウォレス・チャン先生の芸術の精髄と天女のエネルギーが結合し、さらなる魅力を生んでくれることを期待したいと思います。三越百貨店は100年以上前に宝石部門と美術部門を開設したことにより、宝石・美術への造詣と強い関心をもったお客様が大勢おり、今回の宝飾展を大いに期待されています。ここで我々は再び国境を越えた芸術の精髄を堪能致しましょう」。
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<筆 者> 蒋豊。1959年6月北京生まれ。88年に来日し、94年九州大学院卒。現在は在日華人向けの中国語紙「日本新華僑報」編集長で、「人民日報・海外版」日 本月刊編集長。中国の複数のテレビ局で特約ジャーナリストとしても活躍する。
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文章:Yhooニュース引用
写真:日本新華僑報
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